内部統制の必要性
「上場前から不正を行っていた」という情報を目にした際、いつも内部統制はどうなっていたんだろうと考えます。
監査業務に携わっていますと、「内部統制って形式的なもので、たいして役に立たないどころか業務効率を低下させるもの」と考えている方は一定数おり、上場準備会社だけでなく上場会社からも耳にします。
上場する際に要求されているから内部統制を構築する。上場会社で有効性を要求されているから内部統制の整備運用の確認を行い報告する。
確かにそうですが、監査業務に携わっている人間として、内部統制の重要性を理解していただけないのは説明する側がきちんと伝えられていないところもあると感じています。
業務の効率化はもちろん、不正の発生を抑止や不正が発生したに適時発見できる仕組みが内部統制です。
ある程度形式的になってしまうところはご容赦ください。それは上場企業として一定以上の質が求められているため、そうならざるを得ない部分となってしまいます。
従業員をはじめ、貴社や取引先を守る役目も担っているのが内部統制です。
定期的に見直すことで、より効率的・効果的な内部統制にすることできます。
内部統制の考え方が変わるきっかけになればと思います。