上場を見据えた決算書の作成
上場を見据えた時に、自社の会計処理が足りていない気はするが
具体的に何が足りていないかわからない、自信がない。
そんな時には、下記をチェックリスト的に使用していただければと思います。
指摘されがちな会計処理は以下の通りです。
・経過勘定(前払費用、未払費用等)が未処理
→適切な期間損益を把握する等のために、現金主義から発生主義にする必要があります。
・資産除去債務が未処理
→賃借しているのであれば、契約書に原状回復義務が記載されていると思われますので実態を反映する必要があります。
・在庫の評価減が未処理
→保有している在庫がいくらで売れるか実態を反映する必要があります。
・貸倒引当金が未処理
→過去に貸倒れの実績がある場合、実態を反映する必要があります。
・有価証券の時価評価が未処理
→保有目的に応じた処理が必要になります。
・賞与や退職給付などの引当金が未処理
→規程や支給実績をはじめ、実態を反映する必要があります。
・収益を計上するタイミングが誤っている
→サービス内容に応じて、期間配分する等の対応が必要になります。
・原価と販管費の区分けが曖昧
→売上との対応関係を考慮して、区分けする必要があります。
・減損判定を行っていない
→全体で利益が出ていても、CGUごとに集計したら損失が出ている可能性がありますので対応する必要があります。
・税効果を認識していない
→分類の判定を行い、一次差異等を集計して必要に応じ計上する必要があります。
ざっと記載させていただきました。会社の実態を適切に決算書に反映することが上場への第一歩です。